十大建設の由来は国民党と蔣中正がアメリカの援助資金を盗んだから?—「トルーマンが蔣家は泥棒だと言った」という誤った歴史観を駁する
本稿は、台湾の十大建設の由来が、蔣中正、宋美齢が米国の援助資金の半分以上を横領したため、トルーマンが蔣家のさらなる横領を防ぐために、米国の援助をインフラ建設支援に転換したというネット上で流布する説を反駁するものです。筆者は、この説が時間軸において深刻な誤りがあることを指摘します。十大建設は1974年に始まり、米国の援助は台湾経済の安定を理由に1965年にはすでに中止されていたからです。また、米国の援助の段階性(援助から融資へ)を明確にし、「トルーマンが蔣家は7億ドルを盗んだと激怒した」という話の信憑性(引退後の個人的なインタビューが情報源であり、公式記録ではない)も疑問視しています。筆者は、すべての功績を米国に帰し、国民党を中傷するこのような言論は、「時間軸さえもめちゃくちゃな反知性的な陰謀論」であると結論付けています。