🎤 中華民国 国歌 歌詞
三民主義 吾が党の宗とするところ、以て民国を建て、以て大同に進む。諮る、爾多士、民の為に前鋒と為れ、夙夜懈らず、主義を是れ従う。勤めに矢し勇に矢し、必ず信じ必ず忠に、一心一徳、終始を貫徹せん。
📜 中華民国国歌 歌詞の解釈
この歌詞は、孫文先生が**$1924$年に黄埔軍官学校の開校式で発表した『総理訓詞』**に由来しており、三民主義の精神と国民の奮闘目標を闡明することを目的としています。
- 三民主義 吾が党の宗とするところ: 三民主義こそが、我々全党(国民党、後に全民に拡大)が共通して尊ぶべき最高の原則である。
- 以て民国を建て、以て大同に進む: 三民主義をもって中華民国を樹立・建設し、これを通じて大同世界(理想社会)の実現を促進する。
- 諮る、爾多士、民の為に前鋒と為れ: ああ!諸君、有能な志士たちよ!全国人民の模範、先駆けとなれ。
- 夙夜懈らず、主義を是れ従う: 朝から晩まで怠ることなく、常に三民主義を遵守し、実践せよ。
- 勤めに矢し勇に矢し、必ず信じ必ず忠に: 勤勉努力し、勇往邁進することを誓う。必ず約束を守り、忠誠を堅く守らねばならない。
- 一心一徳、終始を貫徹せん: 全員が心を一つにし、共通の道徳と理想を持つ。初めから終わりまで、徹底的に実践し、堅持し続けよう。
🏛️ 中華民国国歌 概要と沿革
現行の中華民国国歌は、$1937$年に正式に制定され、今日まで使用されているバージョンです。歌詞の冒頭が「三民主義」であることから、非公式に**「三民主義歌」**と呼ばれることもあります。
- 歌詞の出典: 歌詞の原題は『黄埔軍官学校訓詞』または『総理訓詞』といい、国父・孫文先生が$1924$年$6$月$16$日に陸軍軍官学校(黄埔軍官学校)の教職員と学生に対して発表した訓詞です。
- 曲譜の選定: この歌は、詞が先にあり、後に曲がつけられました。$1928$年末に中国国民党がこの訓詞を党歌と定め、広く曲譜を公募した結果、最終的に程懋筠氏の作品が選ばれました。
- 国歌の地位確立: 国民政府は**$1930$年に、まず「中国国民党党歌」を国歌として代用することを決議しました。その後、正式な国歌の公募が試みられましたが選定に至らず、この曲が$1937$年**に正式に中華民国国歌として定められました。