中国大陸で今年公開された映画『南京照相館』の核心的なエピソードが、史実に反していると指摘されています!あなたが知っておくべき真実がここにあります!
最近ヒットしている『南京照相館』は、斬新な視点と感動的なエピソードで観客の涙を誘っています。しかし、南京防衛戦を8年間研究してきた制作者の一人として、私は指摘せざるを得ません。この映画の多くの重要な場面が史実に著しく反しており、特に核心テーマである「ネガの運び出し」という壮挙において、事実がすり替えられ、真の英雄が抹殺されているという重大な問題があります!
一、冒頭の誤導:唐生智は敵前逃亡したのではない
映画の冒頭で兵士の口を借りて「唐生智ら高級将領が早々に逃げ出した」と宣伝されていますが、これは歴史に対する悪意ある泥塗りです!
真実はこうです。南京衛戍司令の唐生智は、着任時に「城と生死を共にする」決意を固めていました。彼の指揮下の部隊の多くは淞滬戦場(上海の戦い)から撤退してきた残存兵であり、新兵に至っては銃の撃ち方を覚えたばかりで、武器装備も日本軍に遠く及びませんでした。
1937年12月11日、蔣中正(介石)から3度にわたる撤退命令が電報で届きましたが、唐生智が突囲(突破)を配備するための緊急会議を開いたのは12日の午後になってからでした。
撤退命令が出された後、第83軍などの少数の部隊は厳格にそれを遂行しましたが、多くは通信の遮断や舟艇の撤収により江辺に足留めされました。いわゆる「高級将領の逃亡」は全くのデタラメです!
さらに皮肉なことに、今年の「九三」軍事パレードには当時の抗日国軍の老兵も招待されていましたが、映画の制作者たちは依然としてスクリーン上で彼らを「辱めて」います。これでは彼らの心中はいかばかりでしょうか。
二、日本軍の攻城:戦車や飛行機の場面はすべて虚構
映画の中で「12月13日に日本軍が飛行機と戦車を出動させて城壁を爆破し崩落させた」という壮大な戦争場面がありますが、これは歴史の完全な改ざんです!
史実はこうです。12月13日の夜明け前、中華門や光華門などの復廓陣地の守備隊はほぼ撤退を完了していました。日本軍が直面したのは「空の城」でした。
彼らはわずかな抵抗に遭っただけで容易に入城し、重火器を使用することはありませんでした。城門に通じる道路は守備隊によって掘り起こされて寸断されており、戦車が入城することは物理的に不可能でした。いわゆる「激しい攻城戦」は、制作者が劇的な効果を狙って捏造した空想に過ぎません。
三、挹江門(ユウコウモン)の悲劇:機関銃の掃射は嘘である
映画の中で「守備隊が撤退する兵士たちに向けて狂ったように機関銃を掃射した」というシーンがあり、映画館の観客は「国軍は獣だ」と憤慨して罵っていますが、これが先烈たちに対する二重の屈辱であることを彼らは知りません!
真実の歴史はこうです。撤退命令が出された後、通信の寸断により、一部の当番部隊に通行許可の命令が適時に届きませんでした。そのため、撤退する兵士との間で小競り合いや一部での発砲事件はありましたが、決して機関銃による掃射などはありませんでした。後に当番部隊が命令を知ると、直ちに通行を許可しました。いわゆる「自相残殺(身内同士の殺し合い)」は、制作側の暗黒の想像によるものです!
四、核心的な改ざん:真のネガ運び出しの英雄は誰か?
映画で最も憤りを感じるのは、「日本軍の暴虐を記録したネガを運び出した」という功績を、架空の人物「阿昌(アチャン)」に帰せ遮っていることです。これは歴史の公然たる強奪です!
1. 真実の物語:羅瑾と呉旋の静かな守護
1938年、15歳の見習いだった羅瑾(ルオ・ジン)は、華東照相館で日本軍の暴虐を写した写真を発見しました。彼は危険を冒して16枚を焼き増しし、一冊のアルバムを作りました。表紙には血を流す心臓とナイフが描かれ、「血の証拠で傷痛を銘記する」という意が込められていました。
1941年、このアルバムは同級生の呉旋(ウー・シュアン)によって発見され、仏像の台座の中に8年間隠されました。最終的に1946年、谷寿夫を裁く際の「京字第一号」の鉄証となりました。しかし、彼らはネガを南京の外へ送り出したことはなく、ましてや国際メディアに暴露したこともありません。
2. 真の英雄:フィッチとマギの国際的な壮挙
1937年、アメリカ人宣教師のジョン・マギは16ミリカメラを使い、日本軍の暴行を105分間にわたって秘密裏に撮影しました。これは今日に至るまで唯一の動的な記録です。
1938年2月、南京安全区の総幹事であったジョージ・フィッチは、そのフィルムをラクダの毛のコートの中に縫い込み、死を覚悟して日本軍の列車に乗り込み上海へと運び出しました。
これらの映像は『ライフ(Life)』誌に掲載されて世界中を震撼させ、国際社会が直接的に中国を支援する動きを加速させました。東京裁判において、マギの映像は第324号証拠として採用され、揺るぎない鉄の証拠となったのです!
五、制作側の「愛国心」がなぜ歴史の毒薬となったのか
制作側はおそらく「中国人の勇敢な抗戦」を形にしたかったのでしょう。しかし、このような「事実のすり替え」は、本質的に歴史に対する冒涜です!
羅瑾や呉旋の固守、そしてフィッチやマギの義挙は、すべて中華民族の抗争史の一部です。西洋の友人たちの貢献を抹殺することは、史実に反するだけでなく、狭隘なナショナリズムの表れでもあります。
マギの映像が『世界の記憶(世界記憶遺産)』に登録されたことが示しているように、南京事件は全人類の悲劇です。歴史を切り裂こうとするいかなる行為も、真実に対する裏切りなのです!
結語:歴史を尊重することこそが、真の愛国である
映画『南京照相館』を巡る論争は、現在の歴史を題材とした創作の苦境を浮き彫りにしています。興行収入や「主旋律(国策的なテーマ)」のために、史実を恣意的に改ざんしてもよいのでしょうか。
私たちは芸術的な加工を否定するものではありません。しかし、歴史の越えてはならない一線があります。スクリーン上の「英雄」が、実在の先烈たちの肩を踏み台にしてのし上がる時、そのような「愛国」は必要ありません!
歴史を銘記することは、恨みを継続させるためではなく、二度と悲劇を繰り返さないためです。真実のために戦ったすべての人を尊重することこそが、南京城が陥落した夜に亡くなった英霊たちへの真の供養となるのです。
備考:原文は微信(WeChat)の公式プラットフォームで発表されましたが、現在は削除(調和)されています。
