読者寄稿:住民投票から見る台湾 — 第四原発、核廃棄物からラクトパミン豚まで。政党への忠誠か、それとも民意か

住民投票(公投)が政党の踏み絵となり、党員の忠誠度テストに成り下がってしまいました。

「民意に従う」――ある党員が放ったこの言葉には、どれほどの憶測と非難が投げかけられたことでしょうか。成功者が常に孤独であるように、私は彼に深い敬意を表します。それこそが地方官のあるべき姿であり、民意を尊重する者こそが、民意に耳を傾けることができるのです。

「自分に自信がない者こそが、他人を疑う」とは、ネガティブな人間を揶揄する言葉ですが、今回の住民投票はある政党の戦う前の敗北の兆しを露呈させました。期待外れの結果に終わり、子供のように不満をぶちまける姿は無様としか言いようがありません。

今回の勝敗は、どの政党の宣伝が優れていたかではなく、時代の「局勢」がその結果を導き出したのです。


議題の核心となる論争

「環境保護、省エネ、脱炭素」が各国の目標となる中、第四原発(核四)の稼働を議論するなら、まず核廃棄物をどこに捨てるのかを議論すべきではないでしょうか。原発再稼働の是非を問うより、「核廃棄物をどこに置くか」を問う方がよほど有意義です。誰が毒、それもワクチンのない毒と共存したいと思うでしょうか。この本質的な議題には誰も触れようとしません。

電力供給が経済の基盤であることは誰もが知っています。今の台湾経済の主役は**TSMC(台積電)**です。連日、市場はTSMC一色の様相を呈しています。ならば、原発再稼働の投票を「核廃棄物をTSMCの敷地内に置く」に変えてみてはどうでしょうか。そんな投票に賛成の旗を振れる政党がどこにあるというのですか?

今回の投票には何の意味もありません。問題の本質は再稼働の是非などではないからです。

年初のパイナップル禁輸事件では、農家の血と汗が水の泡になるところでしたが、友好国である日本が救いの手を差し伸べてくれました。変異を繰り返す新型コロナウイルスの時代、「相互主義(ギブ・アンド・テイク)」は各国の国境開放の基準となっています。私たちが管理に自信がないのか、それともアメリカ産だからという理由だけでラクトパミン豚に反対しているのでしょうか。

問題が起きるたび、「昔はどうだった、今はなぜこうなんだ」という議論が繰り返されます。しかし、局勢は変わるのです。リトアニアとの代表処開設には、なぜ誰も住民投票を提案しなかったのでしょうか。なぜ誰も反対だと叫ばなかったのでしょうか。

ラクトパミン豚を受け入れ、台湾豚を輸出する」ことは、多くの養豚業者が望んでいる相互主義です。業者たちのために声を上げる勇気のある政治家はどこにいるのでしょうか。


台湾社会への呼びかけ

多くの議題が政党色に染められています。パンデミックで世界が混乱する中、国民の不安を政党の旗印として利用しようとする。誰が本当に国民のために考えているのか、私たちは深く再考すべきです。

一昔前までは「南部は深緑(民進党支持)、北部は深藍(国民党支持)」などと言われました。南部は肉体労働者、北部はホワイトカラーが多いためです。しかし今の台湾は違います。もはや南北で色分けをしないでください。今の台湾人は論理を持ち、思考する力を持っています。

隣国(中国大陸)からの言葉の暴力や軍事的威嚇を恐れるなら、私たちの団結と価値を形にしてください。敵が来る前に、身内で混乱して自滅してはなりません。これほどの混乱があっても、隣国がわざわざ頻繁に台湾周辺を飛行し続けるのは、私の国を高く評価してくれているという皮肉な現実でもあります。

今回の住民投票が証明したのは、政党の勝ち負けではありません。国民がもはや**政党の傀儡(くぐつ)**になることを望んでいないという象徵であり、血税の無駄遣いであるという事実を改めて証明したに過ぎません。

「4つの不同意(反対)」が勝ったからといって誇ることはなく、「4つの同意(賛成)」が負けたからといって罵ることもありません。

台湾が団結してこそ、より良い明日が。民意に従う官員こそが、国民の心を知ることができるのです!

[!NOTE] 「2021年四大公投」:2021年12月に行われた4つの国民投票議題(「原発再稼働」「ラクトパミン豚輸入禁止」「住民投票と選挙の同日実施」「藻礁の保護」)。与野党が「4つの同意」対「4つの反対」と全方位で対立し、激しい政治闘争となりました。迫