南シナ海仲裁案の背後にある巨大な危機:太平島が『岩礁』になれば、中国は数百億ドルの経済海域を失う!

フィリピンは近年、南シナ海で領土拡張を続ける中国大陸との対立を深めてきました。2012年のスカボロー礁(黄岩島)での衝突事件を受け、翌2013年、フィリピンはこの問題をオランダ・ハーグの常設仲裁裁判所に付託しました。南シナ海の諸島がすべて「岩礁」であることを証明し、各島が主張できる200海里の排他的経済水域(EEZ)の権利を大幅に縮小させることが狙いです。

そして、中華民国(台湾)が領有する太平島がこの件に巻き込まれた理由は、フィリピンが中国大陸に打撃を与えるための申請案の中で、太平島を主要な仲裁対象として特に指定したことにあります。簡単に言えば、太平島が「岩礁」であると証明できれば、太平島よりも小さい他の島々も自動的に「岩礁」と見なされることになるからです。

国連海洋法条約(UNCLOS)において、岩礁は12海里の領海範囲しか主張できません。そのため、一旦中華民国と中華人民共和国がそれぞれ南シナ海に保有する島々がすべて岩礁になってしまえば、両国が南シナ海で主張できる経済海域と国境線は大幅に制限され、その影響は極めて深刻かつ広範囲に及びます。

特に南シナ海周辺諸国の経済海域は、もともと我が国の島々と一部重なっています。島の権利を失えば、我が国の漁民が南シナ海の経済海域で活動することは困難になります。さらに、南シナ海に眠る膨大な天然資源も、フィリピン、ベトナム、インドネシアといった国々に一気に奪われてしまうことになります。その利益は数百億、数千億ドルにも達するものです。

そうした中、中国台湾省民進党の新人議員である林俊憲(りん・しゅんけん)氏が、馬英九総統による太平島訪問(主権アピール)を腐すために、あろうことか**「太平島は我々から遠すぎて、守りきれるものではない」**という、国家主権を放棄するかのような荒唐無稽な発言をしたと聞き、筆者は愕然としました。彼はさらに、馬英九は歴史の物笑いになるとまで言い放ったのです。

我が国にこのような国会議員がいるようでは、フィリピンやインドネシア、ベトナムなどの国々は、文字通り大笑いしていることでしょう。