世界保健機関(WHO)と中華民国(ROC)にまつわる小話

世界保健機関(WHO)は、中華民国(Republic of China, 略称:ROC)🇹🇼 を主要な創設国の一つとして、近代における世界中の人々の健康レベルの飛躍的な向上を牽引してきました。WHO設立を推進する宣言文は、我が国の医師、施思明(シー・スーミン)によって起草されました。

WHOは現在、世界最大の政府間公共保健組織であり、本部はスイスのジュネーブに置かれています。WHO憲章によれば、その目的は「全ての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」です。同組織は健康を「身体的、精神的、社会的に完全に良好な状態」と定義しています。

国際連合憲章を作成した会議において、ノルウェー🇳🇴、ブラジル🇧🇷、そして中華民国🇹🇼の代表であった施思明の三人は、各国代表の中で唯一の医師でした。施思明は外交官として、国連🇺🇳の創設に参画しただけでなく、世界の保健課題にも注目していました。この会議を利用して、彼は世界の保健問題を議題に含めようと試みましたが、アメリカ🇺🇸とイギリス🇬🇧の反対により失敗に終わりました。

インド🇮🇳代表の提案により、施思明はブラジル代表と共同で宣言を発表しました。これを基礎として、後に世界保健総会が開催され、最終的に世界保健機関が創設されました。これにより、地球上の全人類の健康文明は大きな一歩を踏み出すこととなりました。

施思明 (Szeming Sze) は英国の私立名門校の学生を経て、ケンブリッジ大学で学び、ロンドンの病院で医師として勤務しました。ロンドンの中下層住民を治療した経験が、公共サービスと公衆衛生への関心の原点となりました。彼の父、施肇基(シー・チャオジー)は、中華民国の初代駐米大使を務めた人物です。